「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2010」(P63)より引用
『8条 構造解析の基本事項』
1.(1),(2) 2.(1),(3),(4) 3. →省略
2.(2) スラブ付き梁、壁付き柱などのT形断面を有する材の曲げ変形に対する板部の有効幅は、ウェブ幅に、その両側または片側に板部の協力幅をそれぞれ加えたものとする。板部の協力幅は、(8.1)式または(8.2)式により算定する。
<両側剛接合の梁および連続梁の場合>
$$\frac{a}{l}<0.5の場合 b_a=(0.5-0.6\frac{a}{l})a (8.1)$$
$$\frac{a}{l}≧0.5の場合 b_a=0.1l$$
<単純梁の場合>
$$\frac{a}{l_0}<1の場合 b_a=(0.5-0.3\frac{a}{l_0})a (8.2)$$
$$\frac{a}{l_0}≧1の場合 b_a=0.2l_0$$
a:並列T形断面部材では材の側面から隣の材の側面までの距離
単独T形断面部材ではその片側フランジ幅の2倍
l:骨組または連続梁のスパン長さ
l0:単純梁のスパン長さ
協力幅とは???
ざっくり言うと、、、
「壁付き柱」や「スラブ付き梁」の断面二次モーメントを計算する時に、
断面に含める「壁」や「スラブ」の幅。
壁やスラブが付くと、柱や梁が硬くなるのは想像出きるかと思います。
取り付く「壁」や「スラブ」が厚ければ厚いほど、長ければ長いほど
「柱」や「梁」が硬くなります。
厚みはいいのですが、長さについては、全長は影響を与えないだろうと。
そこで、どこまで長さ(幅)を含めるか、RC規準で規定されてます。
この式、覚える必要は無いと思います、、、
ひび割れモーメントの算定記事で軽く計算しているのでご参照ください。